2018年度 春合宿グループD

地方創生は農業から!                                                      ~地方農業の担い手を育成する~


 2月13日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、グループDの事前学習(農林水産業のこれから)を行いました。グループDは「地方創生は農業から!~地方農業の担い手を育成する~」と題して、地方農業の抱える問題点とそれに対する解決策、及び地方創生との関連性について、ディスカッションを交えながら考察しました。

農業に対するイメージ


 サークル員に対し、農業に対するイメージに関するクエスチョンを行いました。その結果、社会的地位が低い、土地管理が煩雑といった農業に対するネガティブなイメージが多

く見受けられました。実際、多くの若者が農業に対し「きつい、汚い、カッコ悪い、稼げ

ない、結婚できない」という「5K」のイメージを持っているという事実があります。

地方農業が抱える問題点


 次に、地方農業が抱える問題点についてサークル員でディスカッションを行いました。サークル員からは、労働力不足や情報の非対称性などが意見として挙がりました。続いてファシリテーターが、高齢化による後継者不足、耕作地放棄といった問題について説明しました。

近年の農業の新しい動き


 最後に、地方農業の振興について、農場生産者・流通・販売業者・行政の3つの視点からサークル員に考えてもらいました。サークル員からは、生産のIT化、農産物の直通販売、外国人労働者の受け入れといった案が挙がりました。実はこれらの案はすべて実用化されています。農林水産業の生産者(1次産業)の一部は、農産物の価値を上げるために食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも着手しています。それによって農林水産業を活性化させ、農山漁村の経済を豊かにしていこうという6次産業化の取り組みの一環として、様々な工夫がなされているのです。行政も経済的援助や6次産業化プランナーによるコンサルティングなどで6次産業化をサポートしており、農業を通じた地方創生が国全体で試みられています。

所感


 地方農業は様々な問題を抱えており、非常に危機的状況にあることが分かりました。一

方で、地方創生において、農業の振興は無視できない問題であるのも事実です。今回の事

前学習を通して、我々サークル員は、ディスカッションを交えながら様々な視点で地方農

業の振興について考察することができ、近年の農業の取り組みについて知識を共有するこ

とができたのではないかと思います。比較的マイナスなイメージを持たれがちな農業に対

し、少しでも関心を持つきっかけになれば幸いです。

文責:鎌田 洋平