2月13日、春合宿の大テーマ「地方創生」における「観光」に着目した事前学習を行いました。今回の事前学習では観光資源の視点から地方創生を考え、観光地に対するイメージをサークル員で共有し、ワークショップを通してサークル員1人1人が地域の観光資源を活かすことの難しさを体験しました。
導入として、一極集中型の構造が地方の衰退を促進していること、観光客を日本全体に行き渡らせる方策の一つとして、「観光資源」を活かすという方策があること、さらに観光と地方創生の間に繋がりがあることについて学びました。
そこで、今回は観光資源を有効活用した地方創生を考えました。初めに「訪日外国人が行きそうな観光地はどこだろうか」という問いがあり、サークル員からは京都や秋葉原といった地が挙げられました。しかし、有名な観光地を除き、私たち日本人に馴染み深い多くの観光地が実は外国人観光客にあまり認知されていないことを学びました。
訪日外国人に認知されている観光地が集合している、東京から大阪までのルートをゴールデンルートといいますが、このルートに訪日外国人は集中しているのです。
こうした事情から、観光資源を上手く利用し、観光客を呼び込むことが地方を盛り上げることに繋がると考えられます。
そこでサークル員を4班に分け、グループ内の1人を発表者(観光大使)、その他を自治体員と仮定し、観光大使・自治体員が共同で鎌倉/日光/広島/仙台と設定された観光地の認知のために、観光資源をどう活用するか地方の観光資源を活かし外国人を呼び込む方法を発表しました。発表では、地域の独立した観光資源を有機的に繋ぎ、地域全体に訪日外国人を呼び込む事で盛り上げるという方策が多く挙がりました。
このワークショップを通して、観光地認知のために観光資源を活かすことの難しさや、新たな試みの必要性を感じました。
私はファシリテーターの立場からこの事前学習に関わりました。鎌倉/日光/広島/仙台は日本人にとって大変馴染み深い観光地です。しかし訪日外国人にはあまり認知されておらず、東京・大阪・京都といったいわゆるゴールデンルートばかりに集中する傾向があります。そうしたことから認知度の低い地域をサークル員にプロデュースしてもらいたいと考え、ワークショップ形式を取り入れました。各々の班の観光大使から紹介される政策はゴールデンルートにも勝るとも劣らない魅力があり、やはり活かし方では現実的に多くの外国人を誘致できるのではないかと実感しました。
文責:須賀田 悠生