2016年度 春合宿GroupD

人口減少社会とこれからの日本

~労働人口の増加~

 215日、オリンピック記念青少年総合センターにてグループDの事前学習が行われました。今回学ぶテーマは「労働人口の増加~潜在労働力と職を結ぶには~」です。今回は井上によるファシリテーション形式で、本テーマについて日本の現状と今後の展望を考察しました。以下はその内容です。

人口減少社会


 「日本のこれから」について考える上で、日本が避けることのできない大きな問題が人口減少社会です。日本の総人口は2005年を境に減少に転じ、少子高齢化の影響から、15歳から64歳の生産年齢人口が減少しています。高齢化は社会保障関係費の増加、少子化は労働力人口の減少を招き、日本の経済規模は縮小すると考えられます。そこで、人口減少社会の日本が経済成長を安定して続けるためには、労働人口を増加させ、社会保障関係費や人的資源の供給不足がを防ぐ必要があります。

労働人口をどのように増やすか


 労働人口を増やす方法は、以下の3つが挙げられます。

 

1.潜在労働力を活用する方法。今まで労働の主体ではなかった高齢者や若者、主婦などの女性への就労を促すという方法です。

 

2.移民や外国人労働者を受け入れる方法。国内の労働力が不足する分野に、国外からの労働者を受け入れるという方法です。この方法は、2016度第5回定例会テーマ「移民政策と多文化共生」と関連しています。

 

3.労働力を適切に分配する方法。ただ単に労働力を増加させるだけではなく、労働力を過剰分野から不足分野へと分配することが重要となります。この方法は、2016度第2回定例会テーマ「労働市場のミスマッチ」と関連しています

勉強会に向けて


 今回の勉強会では、ヒューマンタッチ株式会社、代表取締役の髙本和幸氏をお招きします。ヒューマンタッチ株式会社は、人材派遣会社として人材紹介・エンジニア派遣・行政自治体向けサービスを行っています。今回の事前学習で学んだように、「労働人口をどのように増加させるのか」や「人手不足をどうしたら解決できるのか」ということを学びます。

所感


 今回の事前学習では、「人口減少が進む日本社会において、経済成長を続けるためにはどうしたらいいのか」について考えました。労働力確保のために移民や外国人労働者を受け入れることは、第五回定例会テーマ「移民政策と多文化共生」で扱っていたため、身近に感じました。しかし、潜在労働力を活用することや、労働力を適切に分配することも、重要な解決策の1つである、と新たに気付きました。今回の事前学習を通して、生産年齢人口の減少が著しい日本社会において、これからの日本を見据えた解決策を考えることが最善であると感じました。

文責 竹田昇真