9月27日、日吉キャンパスにて第5回事前学習が行われました。
これから3週間かけて学ぶテーマは「女性の社会進出」です。「女性の社会進出」について、私たちは日本の理想とする社会を「性差なく能力を発揮できる社会」と設定し、日本はこれからどうあるべきかを考えました。
今回は2年生の田中によるファシリテーション形式で「女性の社会進出」について学びました。
日本では現在、母親が専業主婦である家庭が7割を占めているといいます。実際、Front Runnerメンバーでも、母親が専業主婦の家庭は7割ほどいました。日本はとても女性進出が遅れている国で、女性取締役員を有する企業は非常に少ないのだそうです。
この議題については、複数のグループに分かれてディスカッションを行いました。
ディスカッションの末に
・女性は育児をする必要があるから、会社に本腰を入れて働くことができないため
・日本という国にもともとある「女性像」が女性の社会進出を妨げている
・日本では夫の収入だけで生きていくことができるため
・子育て支援に対する制度がまだ不十分であるこのような意見が出ました。
企業側の問題や女性自身の考え方の問題、日本の風土の問題など、様々な視点からの意見が出ました。
これは、Front Runnerの女性陣に向けての質問でした。この議題に対しては、賛否両方の意見が出ました。復職して働きたいという意見としては、「老後にやりたいことがあるため、それに向けてたくさん働いてお金を貯めたいから」「家で家事だけをする人生は退屈だから」などがありました。逆に、復職したくないという意見としては、「自分の子どもが家に帰って来たときに、自分も家にいて温かく迎えたいから」というのがありました。
この議題についても、小さなグループに分けてディスカッションを行いました。
・下っ端の頃に家事や育児に専念してしまうと、仕事にひびくため
・親を見て育ってきたため、男性は仕事に集中しなくてはいけないという意識がある
・普段家事をしていないため、役に立てない
・そもそもやる気があまりない
・今の状態に特に悪いことがない男性が家事
育児をしない背景として、大きく意識の問題があがっていたようです。実際のところ、父親が育休をとった家庭はわずか1.89%だといいます。さらには、育休といいながらもたった2日間しか休みをとらない場合もあるそうです。現在、安倍首相の成長戦略の中に、女性の社会進出を推進する政策があります。女性の社会進出については、今後の日本がどうなっていくかに関わる重要な問題といえるでしょう。
今回の事前学習で学んだことをもとに、「講義」「リフレクション」を通じて、更にこのテーマについて理解を深めていきます。そして次回は10月11日、株式会社ワークライフバランス代表取締役社長の小室淑恵様をお招きして、ご講義頂きます。
文責:中杉郁佳