2013年度 第1回リフレクション

選挙と政治参画


今回の定例会では、事前学習や原田謙介氏の勉強会を通し深めてきた「選挙と政治参画」について、8班に分かれ、ディベートを実施しました。

 

 新1年生にとっては初めてのディベートであったので、初めに話し方や採点方法などの基本的なルールを復習しました。

 

 ディベートルールはディベート甲子園(公式HP: http://nade.jp/koshien/)の形式をもとに作成したFront Runner独自のルールに従っています。

ディベート


論題

「日本はネット選挙を導入するべきか否か」


以下、肯定派否定派において挙げられた論点です。


肯定派

・有権者の情報入手の容易化

・ネットを利用するのは若い世代が多いので、その層の投票率が上がり、投票率の世代間格差が是正される

・候補者は新聞社などの第三者の目を通さないことで、自分の意見を編集されることなく直接、そして正確に有権者に伝えられる

・選挙活動費用を削減できるネットは双方性の強い媒体であるので、コミュニケーションの活性化につながる


否定派

・なりすましなどによるデマや誹謗中傷などネットならではの問題(ネット犯罪も含む)が発生してしまい、様々な情報が錯綜し有権者が混乱してしまう

・若い世代の多くはネットを使用している一方で、高齢者などはあまり頻繁にネットを使用しないので、そこに情報格差が生まれてしまう

・自らのHPを作成する時間、技術のない候補者は外部企業に委託する形をとるので、結局そこにかなりの費用がかかってしまう。またサイトを運営するのにもお金がかかる。

・ネット上での監視が厳しくなり、表現の自由が侵害される可能性がある


総括


 勝負を分けたポイントとしては、反駁する際に自分達の立論を守ることに集中してしまい、相手の立論を崩すまでに至らなかったなどがありました。しかし、これはこれから経験を積むことによって補われていくと思います。立論に関してはどこの班もよく練っており、互いに崩しにくかったと思います。今回のディベートは1年生にとっては初めてでした。ディベートが始まる前は各自資料を読み漁ったり、グループで話し合うなど非常に緊張感がありました。しかしいざ始まると、みんな大きな声では堂々と発言し、非常に白熱したものとなりました。どこの班もみなで情報を共有できており、非常に念入りに準備をしてきたことが見て取れました。


 またセルフディスカッションでは「若者の投票率を上げるために自分が今すぐ出来ること」に関して議論しました。そこではSNSを用いて自分の政治的関心を広めていくなどの意見が出ました。ここでの議論を元としてそれぞれが論点についてもう一度整理し、ネット選挙について考えることができたのではないでしょうか。どこの班も今回のディベートで反省点があると思うので、次回のリフレクションではそれを生かしてより一層白熱した、また有意義なものにしていきましょう。 


文責:入野 泰祐