2016年度 第1回フィールドワーク

文部科学省


 8月29日、文部科学省の見学プログラムに参加しました。今回のフィールドワークは、第1回定例会テーマの「教育と考える力」に関連し、教育・学術・文化・スポーツを司る文部科学省の実情を捉えることを目的としました。

文部科学省の歩み


 文部科学省は、平成十三年に、中央省庁再編の一環として文部省と科学技術庁が統合し、教育文化立国・科学技術創造立国を目指す政策官庁として発足しました。

 旧文部省は明治四年に設置され、教育、学術、文化、スポーツに関する制度を整備・拡充してきました。昭和四十三年には外局として文化庁が設置され、現在に至ります。

 旧科学技術庁は科学技術に関する行政を総合的に推進するために、昭和三十一年に総理府の外局として設置され、科学技術の振興に努めてきました。

 両者の統合により発足した文部科学省は、教育、科学技術・学術、文化、スポーツと幅広い行政分野について、総合的かつ効果的に施策を推進する役割を担い、時代の変化に対応した様々な改革を進めています。

見学プログラム


 文部科学省に到着すると、担当の職員さんが文部科学省を案内して下さいました。

 

 まず、文部科学省に関する紹介ビデオを鑑賞し、文部科学省の4つの仕事についての説明を受けました。  

 4つの仕事とは、世界で活躍できる日本人を育て、誰もがいつでもどこでも学ぶことができる社会を目指す「教育」、沢山の研究の積み重ねの上に成り立ち、人々の生活を豊かにする「科学技術」、オリンピックをはじめとする競技スポーツの推進、体力テストなどを通じた健康増進などに取り組む「スポーツ」、伝統を守り未来に繋げ、外国へ発信する「文化」を指します。

 また、文部科学省のシンボルマークは羅針盤をモチーフにしており、希望に満ちた未来を目指すという役割を表しているそうです。

 

 次に移動した19階では、官庁街や皇居、スカイツリー、武道館、桜田門など首都ならではの名所を一望することができました。また、12階では執務室や記者会見室など、第一線の現場を見学することができました。

 

 最後に、「情報ひろば」にて、展示物やパネル等を通して、文部科学省の幅広い取り組みに関する歴史や最先端の情報を学びました。「情報ひろば」は、昭和8年に創建された旧文部省庁舎を活用したもので、有形文化財に登録されています。

所感


 今回のフィールドワークでは、日本を代表する行政機関の一つである文部科学省を見学することで、教育・科学技術・文化・スポーツの第一線を知ることができました。

 文部科学省には、国歌に詠まれているさざれ石が展示されています。さざれ石は、小さな石が長い年月をかけて大きな岩となったものを指します。小さな石である私たちが、力を合わせ思いを一つにすることで、新しい未来が拓けていくのではないでしょうか。

文責 宮寺ひとみ