12月17日、第6回フィールドワークとして、千代田区にある国立国会図書館東京本館、農林水産省北別館、憲政記念館、東京家庭裁判所を訪れました。
今回は「三権体感ツアー」と題し、立法、行政、司法を代表する建物を見学しました。
まずは国立国会図書館の東京本館です。国内唯一の国会図書館として、納本制度に基づき国内の出版物をすべて所蔵しています。館内案内のDVDを鑑賞したのち、利用提供スペースと新館書庫を見学しました。新館書庫はなんと地下8階まであります。ほこりを持ち込まないよう、靴にカバーをかけて移動します。作業員の精神衛生上の観点から、地上の光が地下深くまで差し込むように「光庭」が作られた新館書庫には、おなじみの求人誌や漫画、時刻表などの幅広い書物が置かれていました。最後に参加者全員で国立国会図書館の登録利用者カードを作成しました。今後の学習に役立てたいと思います。
続いて、農林水産省の北別館内にある食堂で昼食をとりました。北別館は一般の方も自由に出入りできます。鯨肉をはじめ、国産の食材を使用した料理を堪能しました。
また、併設された「消費者の部屋」では、食に関する常設展示が行われていました。春学期に学んだ「日本の農業と食」のテーマを思い出しながら、食と文化について更なる理解を深めました。和食が無形文化遺産に指定されたことをうけ、食料自給率についても考え直す機会となりました。
お腹を満たしたところで、先ほど来た道を戻り、憲政記念館を訪れました。憲政にまつわる重要な資料が原本で置かれており、日本史を深く学んでいた受験生時代を思い出しました。初登院の様子や議長選挙のありさまを立体映像で見たり、演壇や議席で記念撮影をしたりしました。
最後に、東京家庭裁判所を訪れ、少年審判廷と家事調停室を見学しました。11月に学んだテーマ「日本の司法」にちなみ、紛争解決がどのようになされ、そのためにどのような工夫がされているかを説明していただきました。少年審判廷は、私たちがイメージする法廷とは異なり、少しでも圧迫感を緩和するために裁判官との目線の高さが同じにしてあります。また、家事調停室には、気持ちを落ち着かせるため、観葉植物が置かれていて、様々な配慮がなされていました。
2013年最後のFWでしたが、授業期間中の平日実施であったため、参加人数はのべ9人と少数でした。そのぶんじっくり見学することができ、充実した1日となりました。
文責:岡庭佑華