12月11日火曜日、今年度 第四回目のフィールドワークはウッド茶道教室で行いました。
当日は最寄り駅の新宿駅に集合し19時〜20時まで約1時間程度、茶道の概要の説明やお菓子・お茶の頂き方、簡単な作法の説明を受けるという流れでした。
ウッド茶道教室に到着すると講師の方々が暖かく迎えて下さりました。教室は畳の香りがほのかに香り、新宿の喧噪の中にあるとは思えないくらい落ち着いた雰囲気だったのが印象的でした。担当講師の方のご挨拶の後、和室に入る際のマナーについて教えていただきました。今回私たちは靴下を持参するように言われていたのですが、それは和室に入る際は靴下を履き替え、お茶やお菓子を畳の上で頂く和室に埃などを持ち込まないようにするというマナーのためであったことを知りました。
そしていよいよお菓子を頂く時間です。茶道では、お菓子をひとつ取るのにもたくさんの作法が存在しました。特に印象に残ったのは、お菓子を順番に取っていく際隣の人に「お先に」と言葉をかけ、言葉をかけられた人は「どうぞ」と答える動作です。身の回りの人に心配りをし、一声かけるという昔から伝承されてきた日本の美しい文化はこれからも受け継がれて欲しいと感じました。茶道ではその季節折々のお菓子を頂くそうで、今回私たちも冬を想わせるようなお菓子を美味しく頂きました。
お菓子を頂いた後はお茶を頂きました。まずは、お茶を点ててくださった方に挨拶をするところから始まります。そして茶道といえばお茶碗を回す動作が有名ですが、この動作もお茶碗の見た目(絵柄)が最もいい方面をお客さまに向ける為、という配慮から由来するそうです。 またお茶を頂く際に、最後の一口は「ズッ」と音をたてて飲み干すマナーがあるそうで、ここにも「最後の一口まで美味しく頂きました」とお茶を点ててくださった方へのお礼の気持ちがこめられているそうです。
茶道体験を通して、茶道のひとつひとつの丁寧な動作が美しいように、周りの人々への心配りや感謝の気持ちを普段から大切にしたいと感じました。忙しい現代社会においてお茶会というものはあまり身近ではないかもしれませんが、日本特有の伝統文化に触れ、心を無にして集中できる貴重な機会になると思います。
今回の茶道体験は、一時間という短い時間と思えないほど有意義で充実したものとなりました。機会があればより細かい指導を受けて茶道を学んでみたいと思います。
文責:山里晴香