11月15日、日吉キャンパスにおいて第6回事前学習が行われました。今回は「日本の防災~災害大国をどう生きる~」と題し、自分自身でできる災害への備えや、災害時における対応について主体的に考えました。以下はその内容です。
最初に基礎知識として「自助」「共助」「公助」の三つの観点から、日本の防災の現状について確認しました。現在の日本は、「インフラの老朽化・形骸化」「要配慮者の増加」「地域のつながりの希薄化」など、多くの問題を抱えていることがわかりました。次に、これらの問題を解決するために必要な今後の対策について考えました。そして、現状では対策が完全とはいえないため、自分の身は自分で守るという「自助」意識が必要であることを学びました。
このゲームでは主に「自助」に焦点を当て、災害時に起こり得る問題について考えました。洪水の危険がある中ですぐに避難所へ移動するか否か、風邪の流行する避難所を出て半壊の自宅に戻るか否か、などの設問に対し自分ならどちらの判断を下すかを考え話し合いました。主体的に考えることで、災害が他人事ではないということに気付かされました。
現在の日本の防災は、様々な問題点を抱えていることがわかりました。さらにそこから新たな取り組みを模索する必要性があることを確認できました。
先の台風19号においては、災害発生以前の備えの重要性を再認識したり、身の安全を守るために咄嗟の判断を迫られたりした人も少なくないと思われます。防災に対する国民の関心は高まってきているものの、未だ多くの問題を抱えているのが現状です。災害大国である日本で、30年以内に首都直下型地震が発生する確率は70%であると予測されています。いつ起こるか分からない災害から自分自身の命を守るためにも、防災意識をより高めていくことが必要であると改めて実感する機会となりました。
文責:横山 可怜