10月25日、日吉キャンパスにて特別学習企画「千の可能性を切り拓け」を行いました。今回は、4~5人のグループに分かれ、「自己SWOT分析」を用いた自己分析を10期の2人がファシリテートしながら行いました。
SWOT分析とは、企業の内部環境と外部環境を強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つのカテゴリーで分析するものです。一方で、自己SWOT分析は、これを自分にあてはめることで自己分析を行い、自分を多角的に見つめ目標達成までの距離を明確にする手段です。
まず「自分の得意なこと、好きなこと、苦手なこと、嫌いなこと」という4つの項目ごとに、自分で考えたりサークル員同士で共有することで、自分の強み(S)・弱み(W)という内部環境を明確にしました。
次に将来自分はどのような人間になりたいか、またはどういう生き方をしたいかを定め、その自分になるにはどのような機会(O)が必要で、どのような脅威(T)が障害になり得るかを各々考え外部環境を洗い出しました。
1、2のステップを踏まえて、自分の強みを活かしてどのように機会をものにするか(S×O)、自分の強みを活かしてどのように脅威を克服するか(S×T)、自分の弱みで機会を逃さないためにどうするか(W×O)、自分の弱みと脅威による最悪の事態を避けるためにどうするか(W×T)という4つの項目を各々考え、自分の今後の指針を明確にしました。
今年の夏合宿の個人課題でもそうでしたが、ひとえに自己分析と言っても色々な手法があり、一つ一つの手法で浮き彫りになる自分も様々であると感じました。今回の自己SWOT分析では、内部環境の弱みは多く発見できても強みの項目を埋めることには難儀しました。そして他者という鏡を通して初めて自分の強みが鮮明になりました。そこから、自己分析は個人でやるものだと思われがちではありますが、他者を通さないと見えない部分も多く存在するのだということを実感しました。そういった点で、今回グループで作業したことには意味があったと思います。また、外部環境と内部環境というカテゴリーに分けて将来と現時点の距離を測るという手法には新鮮さを感じました。
文責:池端 ムハンマド