5月10日、日吉キャンパスにて特別学習企画を行いました。今回は、「情報発信力・取捨選択力・情報共有力」の3つの能力の向上を目標としました。
4~6人の班に分かれ、班で「インプロワンワードゲーム」と「バスは待ってくれない」という2つのゲームを行いました。
企画側から提示されたお題に沿った話を、班内で各人が即興で一言ずつ話すことで作り、制限時間ギリギリでオチへと繋げるゲームです。その中で各サークル員はランダムに選んだ「ワンワードカード」の言葉を必ず使わなければなりません。
例)
お題:「桃太郎」
オチ:「裕福になりました」
ワンワードカード:Aさん「希望」
Aさん「昔々」
Bさん「あるところに」
Cさん「おじいさんと」
Dさん「おばあさんが」
Aさん「希望もなく」(ワンワードカード)
Bさん「暮らしていました」
・
・
Dさん「裕福になりましたとさ」
一言ずつ言葉をつなげていくことで、自分が予想できないような展開になることも多くありましたが、その時その時で必要な情報を分析し、物語を発信していくことができたと思います。
「ジュリエットは歯痛が止まらす、歯医者に行こうとしましたが、近くの歯医者は閉まっていました。隣町にも歯医者がありますが、そこに行くためにはバスに乗る必要があります。もともと、皆からバス停への行き方の情報は集まっていましたが、皆が集めてくれた情報はバラバラでした。そこで、それらの情報をもとに、1枚のまとまった地図を完成させましょう。なお、次のバスは50分後です。」
このような設定で、班のメンバーにいきわたった情報カードの内容を組み合わせ、一つの地図を作るゲーム、「バスは待ってくれない」を行いました。
〜ルール〜
・一つの地図を作成
・制限時間50分
・カードを見せ合ってはいけない
・カードをそのまま書き写してはいけない
・どんな建物の大きさも同等と仮定する
・ヒントは10分おきに発表
班員が持っている情報を出し合いながら情報をつなぎ合わせていくことはかなり難しかったです。しかし、その中でどのようにすれば皆にうまく伝わるか、どのように皆とコミュニケーションをとればいいか、といった課題に各班が立ち向かい、解決できていたように思えます。
最近では、YouTubeに代表されるような動画配信サービスや、TwitterやInstagramなどのSNSを通して誰しもが情報の発信源になることが可能になり、大量の情報が世の中に溢れています。その様な社会で如何にして自分が持っている情報を発信するか(情報発信力)、どの様にして情報の真偽や要不要を判別するか(取捨選択力)、そして他者と共有するか(情報共有力)という能力は、これからの社会で生活していくため、また将来の目標を達成するために必要な能力です。今回の学習企画では、ゲームを通してこれらの能力の重要性を再確認することができました。この経験をFront Runnerでのこれからの活動や、将来の目標達成に向け活用していきたいと思いました。
文責:髙山 貴一