今回の定例会では、第4回テーマ「SDGsから見たCSR」の下、実在する企業の立場としてどのように社会貢献できるかについて各班で議論しあいました。
100、8,000,000、2050。リフレクションの導入は謎の数字から始まりました。それぞれ「プラスチックが解けて海洋に分解されるまでの年数」「年間のプラスチック排出量」「海洋プラスチックの総量=海洋生物の総量となる年」という、現在国際問題として取り上げられている海洋プラスチックについての指標でした。この指標をもとに海洋プラスチックの危険性について学んだ後、社会全体で流通しているプラスチックの生産から廃棄までの過程を、フローチャートを用いておさらいしました。
イントロでプラスチックについておさらいを行った後、リフレクションに移りました。ここでは、実際に大手ファストフードチェーンの社員になったと仮定し、どのようにプラスチック問題に貢献できるかについて各班で議論しました。大手ファストフードチェーンが現在行っている活動を参考にしつつ、社会性、独自性、貢献性を意識するというものだったため、各班新しい案を出すことにかなり苦戦している模様でした。しかしいざ発表の場となると、現在使用されているプラスチック製品に焦点を当てたもの、消費者やボランティア活動を意識したもの、子供向け職場体験という企業の事業内容に焦点を当てたものなど、Front Runnerらしい多様なアイデアが飛び交いました。
現在、海洋プラスチックのように国際的な取り組みが求められている問題は多く存在します。こうした問題を解決する糸口としてSDGsが発表され、企業側もSDGsの達成を目標にしたCSRを実現すべくさまざまな活動に取り組んでいます。今回のリフレクションでは、Missionである「学生と社会をつなぐ」に沿って、企業のよりよい社会活動を行うための方策を考えることができ、大学のキャンパスにいるだけでは思い浮かばないようなアイデアを多く発案することができました。
今回のリフレクションは従来のものと違い、その場で出された議題に対して短い時間で議論していく、短期インターンに近いものでした。実際、各班は見たこともない資料を掲示され、0からアイデアを考えたため、アイデアの創出に頭を悩ませた人も多く見受けられました。しかし、短い時間で上記のような多様な視点と考えが挙がり、かなり充実したものになったと強く感じました。事前学習の所感にも述べられていた「多角的な思考力」を養えるいい機会になったのではないかと思いました。
文責:青栁 識