2月22日、神奈川県横浜市鶴見区にあるキリンビール横浜工場にて、第6回フィールドワークを開催しました。今回は、第6回定例会テーマ「食から見た社会~人を良くする“食”~」に関連し、食品の生産現場に足を運び、普段見ることのない製品の裏側を知ることで、食に対する新たな一面を発見することを目的としました。
参加者は京浜急行本線生麦駅に集合し、徒歩でキリンビール横浜工場へ向かいました。工場に到着し、エントランスへ入ると、ビールの製造過程を表したパネルスペースや自分好みのビールを製造するバーチャル体験を行う「ノミモノ・ラボ」と呼ばれるフリースペースがあり、工場見学前に有意義な時間を過ごすことができました。
次に、キリンビール横浜工場で行われている「一番搾りうまさの秘密体感ツアー」に参加しました。予約制の工場見学ツアーでは、キリンビール横浜工場の歴史についてのショートムービーを鑑賞し、その後工場見学を行いました。工場見学では、初めに麦芽とホップの試食を行いました。これらはビールの原料として聞き覚えのある材料ですが、初めてホップを目にしたというサークル員がほとんどでした。ホップは独特の香りがし、このホップの香りや麦芽の味が、ビールの香りや苦みに通じていることを体感しました。
次に、実際にビールの製造工程で使用されている窯にプロジェクションマッピングが投影されており、視覚的にビールの製造の過程をたどることができました。大きな窯の一つ一つが異なる製造工程に使用されるものであり、ビールの製造工程が何段階にも及ぶものであるということを知りました。また、キリン独自の製法である「一番搾り」の特長を理解するため、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べを行いました。この試飲段階では、アルコール成分は含まれていませんが、色・香り・味と、どれをとっても一番搾り麦汁の方が濃いことが分かりました。
その後、工程に沿ってビールの発酵や瓶詰め・缶詰めの方法などを学びました。これらの見学の途中にも、体を動かしながら学ぶことのできる仕掛けがあり、飽きることなく見学をすることができました。見学ツアーの最後には、完成したビールの試飲コーナーが設けられ、様々なビールやソフトドリンクを試飲することができました。
今回参加した見学ツアーでは、視覚的にも味覚的にもビールの製造工程を知ることができ、とても興味深い体験をすることができました。同時に、聞き覚えはあっても、実際に目にしたことのないビールの原料を目にし、身の回りの食品の中にも、製造過程を知らない商品があるということに気が付きました。今後は、ビールだけでなく他の食品にも積極的に目を向けていきたいと思います。
文責 小沢真緒